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☆もうすぐ閉店☆

丸栄百貨店


名古屋を代表する老舗百貨店「丸栄」。
他府県の方には馴染みの薄い名前かもしれませんが、
かつては松坂屋、三越、名鉄百貨店とともに、その頭文字から「4M」と呼ばれ、
名古屋市民から愛されていました。
その丸栄が2018年6月30日をもって閉店します。
最後のお別れをしようと、主人とゆっくりお買い物を楽しんできました。

丸栄百貨店外観
↑名古屋・栄の顔「丸栄百貨店」

まずは外観デザインから
戦後甚大な被害を受けた名古屋でいち早く営業を再開した丸栄は、
焼け残った建物を増築し、新たな店舗での開業に踏み切ったそうです。
設計は、大阪の「そごう百貨店」などを手掛けた、
関西建築界の巨匠村野藤吾氏に委ねられ、後にこの丸栄百貨店で
百貨店建築初となる建築学会賞を受賞されたそうです。

彼が心血を注いだ点は多々ありますが、まずは写真左側の壁の端正なファザード。
既存のストライプ状の外壁をそのまま上へと伸ばし、
ここに鳩羽紫色のカラコン・モザイクタイルを。
ちなみにこのモザイクは伊奈製陶(現LIXIL)のヒット作だったそう。
開口部にはガラスブロックをはめ、それを細い方立(窓と窓などを仕切る縦枠材)で固定。
各層を表す小庇付きのボーダーは、方立と同じ人造石研ぎ出しで構成されているのだそう。
この外観は外光から商品を守る役割を担い、また広小路通にリズムと賑わいを与えた様です。

また、写真右側の陶壁もとても興味をそそります。
西日を避けるために閉じた壁面を、色彩豊かなタイル画の陶壁とすることで
異色の大看板としたアイデアだったようです。
美術タイルで描かれた抽象的なモチーフ画も村野氏の手によるものだそう。
他にも村野氏は、外観だけでは無く内装にも工夫をこらされたようです。






暖簾
↑呉服商十一屋と三星百貨店が合併し「丸栄」へ。

丸栄百貨店は、前身の呉服商十一屋から辿ると、松坂屋に次ぐ400年の歴史があります。
1943年には、丸栄のルーツである十一屋と、もうひとつのルーツ三星百貨店が
戦時下で合併し「丸栄百貨店」が誕生します。
「丸栄」とは、栄町で丸く栄えるようにとも想いが込められていたのだそうです。
その由来通り、一時は西日本最大の売り場面積を誇り、また名古屋の百貨店ではじめて
エレベーターを導入したのも丸栄だったそう。
まさに常に人で溢れた時代の最先端を行く場所だったようです。

それから時は流れ、バブル崩壊、2000年にはジェイアール名古屋高島屋が開業を控える等
打撃は続き、この度の閉店に至ったようです。

確かに、私もあまり売り上げに協力できて無かったように思います。
ご贔屓の他百貨店へ行ってしまったり、お隣のビル「スカイル」で引き返してしまったり。。。
ごめんさい
ということで、最後にお買い物してきました!





イヤープレート
↑閉店セールで見つけたヘレンド・イヤープレート

結婚した年に買おうと思っていたヘレンドのイヤープレート。
干支のデザインが夫婦で気に入っています
でも気付いた時にはもう遅く完売。
すっかり諦めていたのですが、何と!数枚飾ってある内の一枚にその年があったのです
しかも閉店セールで20%オフ!!!
丸栄さん、ありがとう
色んな意味で、忘れられないイヤープレートとなりました

9月に取り壊されてしまうこの建物を写真に収めていたのは私だけでは無く、
若い方から年配の方々まで、皆さん信号待ちの間スマホや携帯を構えていました。
さすが名古屋の皆さんは、まもなく閉店ということを良くわかっていらっしゃるだなぁと
それを見て改めて実感しました。

店内の特設会場で行われていた「丸栄のあゆみパネル展」。
オープン当時の映像や写真、私が生まれた年の広告などを見ながら、
デパートがひとつなくなる事でこんなに寂しい気持ちになるのは何でなんだろう。。。
と問いかけている時、ふと以前読んだ本《百貨の魔法》が頭を過ぎりました。
何でも揃ってキラキラした百貨店は、まるで魔法に掛かけられた様に
皆を笑顔にしてくれる場所
そんな風に私達を楽しませてくれるのは、売り場に立ち続ける方々等、
百貨店で働く人のおかげでもあります。
本を読んだことで、展示を見ながらそんな働く人々の気持ちを
感じ取ってしまったのかもしれません。
とても素敵な本なので、宜しければ一度手に取ってみて下さいね

丸栄百貨店、長い間本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
皆さん、最後に足を運んでみて下さい


丸栄百貨店の公式ホームページはこちらです!

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プロフィール

小川 忍

Author:小川 忍
SHINOBU OGAWA
10月生まれの天秤座。
2006年より 紅茶教室
「putney saloon」主宰。
八事教室、教育機関、出張教室等で活動。
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